フランス流グルテンフリー!セミナーに参加しました
2016年 05月 25日
Kai Houseで行われたセミナーに参加してきました。
テーマは「グルテンフリー料理」。
美しく健やかに食す~フランス流Art de Vivre~
講師は、フランスから来日中のナディア・サミュ(Nadia Sammut)氏。
南フランスにあるミシュラン星付きレストラン「オーベルジュ・ラ・フニエール」で自由な料理研究所を主宰されている、美しい女性シェフです。

もしかしたら、
なんだか難しそう…
面倒くさそう…
というイメージかも?
フランスといえば…バゲットやクロワッサン、エクレアやシュークリームなどのお菓子が浮かびます。
そんなお国柄ですが、じつはフランスはグルテンフリーの先進国。
講師のナディア・サミュ氏ご自身も、生まれつきグルテンを消化できない体質で、家族の皆が楽しんでいる料理やお菓子を食べられなくて辛い思いをされたそうです。
ナディア・サミュ氏が提唱するグルテンフリー料理は、小麦粉を使えない料理ではなく、
小麦粉から解放され、様々な穀物を自由に使って作る料理。
そこに、ミシュラン星付きレストランならではのガストロノミー要素が加わって、魅惑的な料理に仕上がります。
デモンストレーションで見せていただいた料理は・・・
1.春野菜のブイヤベース、サフラン風味のじゃがいも、ソルガムきびを使ったパンのタルティーヌ添え

添えてあるパンは玄米の米粉、フラックスシード、ソルガムきび粉で焼いたグルテンフリーのパンです。
それに、特製ルイユをたっぷりのせたタルティーヌ。

2.スズキのア・ラ・ヴァプール、フダンソウ、シェルムーラソース

南フランスの野菜・フダンソウは肉厚で濃厚。
3.パリ・ルールマラン(パリ・ブレストをアレンジ)、ソルガムきびのスフレ(ミニャルディーズ)

クリームは、牛乳のかわりにアーモンドミルクを使って作ったパティシエール(カスタードクリーム)がベースになっています。
これは本当にびっくりの美味しさ。
しっかりとフランス菓子のおいしさを持ち、かつお腹にもたれない秀逸なお菓子でした。
グルテンフリー料理は、主に下記3種類の人を対象にした料理ジャンルです。
・生まれつきグルテン(小麦に含まれている)を消化できない人
・グルテン過敏症の人(近ごろ増加傾向にある)
・健康な人のひとつの選択肢として(ミランダ・カー、アン・ハサウェイに代表される)
グルテンフリーの食事法は、消化が良く、体に負担がかかりにくく、集中力が高まる効果を感じたり、体質改善もできるなどの利点があるそうです。
自由な発想で穀物や豆類の粉を使って作ったパンやお菓子、本当においしくて、胃もたれもなし!
ナディア・サミュ氏は、こんなふうに様々な粉類のサンプルを持ち歩いて、研究に邁進されているそうです↓

グルテンフリー料理は、アレルギーを持つ人も等しく楽しむことができる料理。
愛情表現の幅を広げることができるものである。
とても印象に残る言葉でした。
その心意気、バリアフリー料理教室にも通じるところがあるかも。
と、恐れ多くも、勝手にシンパシーを感じて心が熱くなりました。
お土産に、ホワイトソルガム全粒粉などをいただいてきました。

お楽しみに


by essayez-vous
| 2016-05-25 20:37
| 食材トリセツ
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